2018/04/12
GCNクイックビュー「高級ロード?中堅ロード?マストバイはどっちだ」
以前、GCNではある実験を行いました。キャニオンが誇るスーパーバイク、エアロードと中古の格安アルミバイク、両者でタイムを比較するテストです。その結果は明確な違いはあるものの、肝心のタイム差はレースや集団走行で無ければ無視できる範囲に収まることが判明しました。
ではスーパーバイクと、ミドルエンドバイクの比較はどうなるでしょうか。用意したのはCanyonのアルミバイク、エンデュレースAL 7.0。価格はエアロードの1/5以下で、重量は1.6kg重い8.9kgですが、れっきとした中堅ロードバイクです。早速比較していきましょう。
・ヒルクライム
エアロード エンデュレース
マット 9m45s 9m55s +10s
サイモン 8m10s 8m18s +8s
これは距離2.0km、平均斜度11%でのタイムです。驚くべきことに、タイム差は平均9秒と極めて小さい範囲に収まりました。これはレースだと明確な違いですが、通常のライドならほぼ無視できる範囲です。
またフィーリングに関してマットは「エンデュレースではシッティングの方が効率的に、エアロードではダンシングの方が効率的に感じた」と述べます。タイムにそこまで大きな開きはありませんが、これは明確な違いと言えるでしょう。
・ブレーキ
時速40kmからの制動テストでは、距離の差は70cmでエアロードのほうが早く止まりました。強い制動力が特徴とされるディスクブレーキですが、ドライの状態では105のリムブレーキと大きな差はありません。
・TT
エアロード エンデュレース
マット 8m39s 9m04s +25s
サイモン 8m13s 8m25s +12s
ここでもフレームの違いは走力の差以上にタイムの違いを生みませんでした。エアロードがエアロ性能に優れたバイクであることは確かですが、それがタイムに影響するのは何時間も走り続けた後の話です。
・結論
今回のテストを行った結果、20万円以上のロードバイクには大きな性能差がないことが論理的に実証されました。この差はレースでは大きいかもしれませんが、10km未満なら誤差の範囲内です。
ですが、その反面フィーリング的には大きな違いが現れます。前回のテストは極端な比較でしたが、今回もその差がなくなる事はなく、エアロードはとても楽しい乗り物で、中古の格安ロードに乗りたいとは二度と思いません。
ただ、もしあなたが十分な予算を持ち、どのバイクを買うべきか迷っている場合は、ミドルエンドが断然マストバイです。スーパーバイクの魅力はたしかに大きいですが、お金を残すことは選択肢を増やすことに繋がります。
あなたはそのお金で、新しいホイールを買ってもいいですし、ウェアやシューズをアップグレードするのもオススメです。旅先でグルメを満喫するのも楽しいかもしれません。つまり、必ずしも高価なバイクが必要ではないという事です。ロードバイクの楽しみ方は、まさに人それぞれと言えるでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=3HmVQCAjBE0
んーまあそうなんやけど、適当な峠あるやん→ちょっとペース上げたろ→Sタマ「まだスピード出せるで」→ンギモッヂイイ(瀕死)ってコンボを度々キメてる身としてはハイエンドバイクからは離れられんなぁ

結局は趣味だからね。コスパにしろワッパにしろ効率いい方が正義って言うのは分かるけど、あまり突き詰めると原付きで良いじゃんって話になるし、何事も程々が良いってことなのかも

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コメント
No title
2018/04/12 22:11 by URL 編集
Re: No title
コメントありがとうございます。レースでは確かに圧倒的な差になります。ですが「何十万も使って生み出したその10秒で一体何が出来るの?」という趣旨の記事なので、どうかご理解ください。
2018/04/13 10:56 by しろえ3710 URL 編集