2017/10/26
GCNクイックビュー 「一番効率的なケイデンスは何回転?」
ランス・アームストロングの活躍以降、ハイケイデンス走法は急速にプロトンに浸透していきました。
しかし、それ以前は、低いケイデンスが絶対の正義で有ったこともまた事実です。一体どちらが正解なのかという議論は現代まで続き、その決着は未だ付いていません。
そこでGCNではある実験を行いました。被験者のサイモンに100rpmと60rpm、そしてコンピュータを見ずに一番効率的だと思うケイデンスの3つで、10分間時速20キロを維持してもらい、その時の酸素消費量、心拍数、乳酸値を測ります。
結果はこのようになりました。
酸素消費量 心拍数 乳酸値
100rpm 49 177 2.8
90rpm.. 50 172 1.6
60rpm.. 50 172 1.3
サイモンの感覚が最も効率的だと判断したのは90rpmでした。彼自身は80rpmと主張しますが、ここでは結果が全てです。意外なことに心拍数と酸素消費量に大きな違いはありませんでした。その一方で乳酸値については大きな違いが見られます。
しかし、その傾向は昨今のトレンドと逆の形で相関を示しました。これは研究機関に並ぶほど厳密なテストではありませんが、1つの結果として重視するべきでしょう。被験者であるサイモンもケイデンスが低いほど体感的には楽だったと述べています。
プロトンがハイケイデンス走法を重んじるのは、これからもしばらくは変わりませんが、アマチュアライダーがそれに従う必要はありません。あなたは車に乗る時、F1ドライバーの真似をしますか?
つまりレースでの最適解は日常の最適解では無いということを頭に入れておいてください。一番大切な事はマネをすることでは無く、メリットとデメリットを正しく知ることです。
https://www.youtube.com/watch?v=-jh-5TYAtJI
レースとかは指先一つでペース上げれるから、高ケイデンスの方がええんやろうけど、ツーリングに関して言えば程々が一番って感じやな

ちょっと調べてみたけど、高回転の方が良いっていう情報も、当てになりそうなエビデンス付きのソースは見つからなかったね。自動車の低燃費技術も低回転高ギアが主流だし、高ケイデンスが高効率っていうのも案外思い込みが発祥なのかも

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